2016年 4月 の投稿一覧

熊本県益城町 復興ボランティア

最初に震度7の地震に見舞われてから13日目の益城町に入り、現地で2日滞在して今日帰ってきました。
これからボランティアへ向かわれる方々への、参考になればと思い、そこで感じたこと、経験したことを簡単にお伝えしておきます。
ただし被災地では、日々刻々状況は変わっているので、たとえ1日前の情報でも、今日にはまた変わっていますので、参考程度に捉えておいて、現況は各自で各地社協などでご確認下さい。

益城町のボランティアセンターは、イセキ農機の熊本製作所の一角。工場の敷地内の野球グランドと老人ホームの建物を借りて設営されてます。
私たちが入る前日に、ボランティアのフリをした犯罪行為があったことから、今は、犯罪防止のため、毎日異なったフォーマットで名札を付けるようになっています。ですから、まずは必ずここで、正規のボランティアであることを示す、その日のフォーマットを入手しておく必要があります。

現在、益城町では複数カ所に避難所や支援物資集積所が設けられていますが、私が入ったのは、空港のそばの、通常でしたらリゾートホテルとなっている「ホテルエミナース」という施設に設けられた、避難所兼物資集積場に入りました。ここは、大きな駐車場もあるため、ホテル屋内だけでなく、駐車場に車で避難されておられる方々も、大勢避難されていました。
物資は、集積所ということもあり、量は豊富で、ペットボトルの飲料水や衛生用品はかなりだぶつくような状態でした。食料も不足感はなく、炊き出しは一部が余ったりするような状況でもありました。水は、屋内のトイレやシャワーは通水していましたが、水道水ではなかったので飲料不可で、飲料水は給水車や、ペットボトルに頼っている状況です。

避難所の運営は、場内清掃など、人手のかかる作業を限られたボランティアの人数で何とか回している状態で、その人達の疲労軽減の意味でも、マンパワーは常時、必要とされている印象を受けました。特に支援物資の仕分け・運搬が、後回しにされていて、そのためのマンパワーが、必要にされているように感じました。
現に、私も、トイレ掃除と支援物資の分類に従事していましたが、特に支援衣料品の分類は後手後手に回っていて、全くの手付かずの状態でした。
2日間のボランティア活動で、支援衣料品の一部は、ある程度、被災者の方々に、直接手で取って選んで持って行ってもらえるよう、衣料品配布テントの設営までこぎつけましたが、それでもまだ、大量に衣類は集積テント内に残っています。
洗濯がままならない状況でしたので、新しい靴下や肌着を探しに、のぞいて来られる方々が特に多かったのですが、それらは、積み上げられた支援衣料品の山の大きさから比べると、ほんの一握りほどの分量しかありません。多くは、各種の古着が混載された段ボールで、それらを仕訳するために、貴重なマンパワーリソースが消費されてしまう状況です。
もし支援物資を提供される予定があれば、同じ物を大量ロットで、一箱全部中身は同じ物という形で送られることをお奨めします。そうすれば、仕訳の行程を経ずに、「ご自由にお持ちください」と札を付けるだけで、すぐ避難者の方々の目に付く場所に置けたり、たとえ、保管場所に一旦格納となっても、必要な時に箱ごとすぐ持ち出せるので、避難されておられる方々へ、より早く届きやすくなります。

その保管場所も、地面じか置きの支援物資は、雨が降るとブルーシートを敷いていても、段ボールが濡れて、底が破れたり、中の物が濡れてしまうので、輸送用平パレットを敷いて、地面から嵩上げした荷物置き場を作っているのですが、そのパレットが不足しており、支援物資を展開する場所が不足してくる状況もありました。
支援物資というと、第一には避難者の方々が不足する物を思い浮かべますが、避難所やボランティアセンターを設営運営し続けるための資材も、寄付できる方、提供できる方は、そういった二次的な分野への協力も、意義あることだと思います。

益城町のボランティアセンターは、駐車スペースも少なく(野球グランド1面のみ)、スタッフも少ない小規模なものなので、ゴールデンウィーク中は、個々に大勢が来られても対応が不可能と言うことで、連休中の県外からのボランティアの受け入れはお断りすると、昨日、方針を決められたそうです。来るなら、ぜひとも、人が激減するであろう連休明けに来て欲しい、それまでは静観していて欲しい、と言うことでした。熊本市のような大きな自治体は別かもしれませんが、町村部のボランティアセンターはどこも同じような状況だと思います。
直下型地震は、阪神大震災の時もそうでしたが、被災地のすぐ横の隣接地域は、もう日常の生活を送っている地域なので、そこの人たちは、これまでと同様の日常生活を送っています。地方でよく見かける、朝の車での通勤ラッシュも、場所によっては激しい渋滞があり、そこに加えて今は、災害復興関係者の車両も立ち行ってくるので、朝夕の渋滞は、さらに拍車をかけたものになっています。
今後は高速道路の一般車輌通行再開などで、少しは緩和される所もあるとは思いますが、周囲での移動は、場合によってはかなり時間を要することになるかもしれません。できれば、ボランティアも活動地で宿泊できれば良いのでしょうが、ゴールデンウィークは、県内ボランティアだけでも、町内どこにも車を停めるスペースすらも無くなるだろうとのことですし、震源地からやや離れていて、比較的、地面が空いていそうなエミナースでも、駐車場は被災者優先のため使えません。テントを張る場所も難しいかもとのことでした。そういった意味でも、町村部へのゴールデンウィークの個人でのボランティアの立ち入りは、かなり厳しいかと思います。
行政の調査スタッフ報告によると、益城町よりも南阿蘇村谷西原村の方が、被災規模、対応人数ともに悪い状況で、特にそこは、震災災害というよりも、台風洪水災害時の時と同様の土砂災害の様相を呈しており、土砂災害は、長期化するので、今後は、そっちの方により人手が必要になるだろう、との分析でした。

益城町を中心とした倒壊家屋の多い地域については、余震も続くいているので、がれき撤去に人が立寄るのが今は難しい状況ですが、今後、余震が収まり、建物調査も進んで、立ち入りできるようになるところが増えてくれば、今後は、家の後片付けの手伝い要請も増えて来るであろうとのことです。それらの需要が増えてくるタイミングと、連休が終って、ボランティアの人数が減ってくるタイミングが重なるのは必至ですから、連休以降が、心配てせもあります。
そのため、というわけでもないのでしょうけれど、明日から、大阪南港から門司までの、名門大洋フェリーが、自己申告でボランティア計画書を提出すれば船賃が2割引。
フェリーさんふらわーの大阪・神戸〜別府・大分・志布志航路が、各社協発行のボランティア活動参加証明書を提出すれば、期間中いつでも5割引の優遇を受けられるようになる、とのことでした(6月末まで)。
次回は、私もこの制度を使って、船でゆっくり体力を温存しながら、折を見て復興のお手伝いに行きたいと思います。

熊本地震災害復興支援ボランティア参加のため臨時休業します

熊本での地震災害からの復興のお手伝いのため、4月26日から28日まで、ボランティアに参加して参りますので、急なお知らせとなりますが、この期間は臨時休業とさせていただきます。この間は、電話、メール等、つながり難いかもしれませんが、悪しからずご容赦下さい。

なお29日以降は、ゴールデンウイークに入りますが、今のところ、カレンダー通りの営業を予定しておりますので、お急ぎでないかたは、申し訳ありませんが、それまでお時間を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

うちがiPhoneの修理をしない理由

弊社では、iOSデバイスの修理を基本的にはお断りするようにしています。
少し古い話ですが、今年の2月に、iPhoneをiOS9にアップデートすると、「エラー53」が出て使えなくなってしまう、と言う問題に対して、Appleが新しいパッチプログラムを含んだiOS9.2.1を再リリースしたというニュースが、ネットを賑わしていました。これは、1台のiPhoneには1基のTouch IDセンサーしか対応しないことから、非正規修理サービスでTouch IDセンサーを交換修理した個体が、新しいOSのチェックプログラムに引っかかって、動かなくなってしまったためです。
クレジット情報や個人情報など、今や個人の金銭的損害に直結するような情報も管理するようになったモバイルツールですから、簡単にハッキングされてはマズイわけで、その防護策としてハードウエアの管理も厳しくした、というのも分かります。
しかしアメリカでは、この「エラー53」で集団訴訟騒ぎにまで発展したと聞きますから、かなりの数のiPhoneユーザーが正規サービス店を使わず、うちのような非正規修理を利用していたということも分かったわけです。
正規と言われる物は、確かに割高ですから、非正規ユーザーが流れるのも分かりますが、その代わりに今回のような、トラップ的な問題が出てくる事も、Appleに関しては、しばしば起こっています。
非認証のLightningケーブルがOSアップデートで使えなくなったり、近頃のiMacは、内蔵HDDを汎用HDDに交換できない(専用HDDでなければファンが爆走します)仕様になっていたりと、あの手この手で、ユーザーはAppleが管理する正規ルートに乗ってこないと、不都合を被るといったことが、よく見受けられるのです。
メーカーが管理できる正規のサービスルートであれば、必ずメーカー推奨の安全レベルを維持できるメリットはあり、ユーザーにとっても損なことばかりではありません。この点についてはAppleも、時に「正規品を使わないと火を吹いても知らないからね」といったニュアンスを使ったりして、アナウンスしていますから、間違いありません。
しかし、それにしても、Appleの正規ルートのサービスは、割高な印象が拭えません。
弊社でも、正規のサービスをもっとリーズナブルな金額でお客様に提供できるならば、そうしたい所なのですが、いろいろな問題があって、Appleに関しては、リーズナブルな料金でのサービスを提供するためには、今のところは非正規サービスとして提供するしかないと考えています。
けれどもそうなると、時々仕掛けられるトラップに引っかかって、お客様にご迷惑をかける可能性も、なきにしもあらず。ですから弊社では、お客様に迷惑が及ばぬよう、確実な情報に基づいた、確実な範囲でのサービス提供に心がけています。
そうなるとiPhoneは、先にも書きましたが、個人情報が極めて密に詰まったデバイスですから、安易なことで、身元の分からない部品をつかって修理することがためらわれるのです。
たとえ稀でも「エラー53」のような、日常生活に支障をきたすような迷惑をおかけすることも避けたいと思っていますし、またたとえ情報管理と言う意味では、あまり重要でもなさそうな、iPhoneの裏のガラス板ですらも、正規パーツが流通していることはまず稀で、本物そっくりにしか見えないガラスでも、どこの誰(大概は中国ですが)が作っているのか分からないニセモノであることがほとんどです。巷の非正規修理店は、そういったパーツを使って修理している所が多いのですが、弊社では、ユーザーが毎日素肌に触れる裏ガラスだと思うと、変な物を取り付けて、万が一それが壊れてケガをさせては大変だと考えて、外装関係の修理も今ではやめています。
お客様に、格安でサービスを提供するのは、弊社の目標の一つですが、それと同時に、お客様のためになることをしたいと思うのも、弊社のポリシーの一つです。そのため今は、iOSデバイスの修理は、基本的にはお断りするようにしているのです。

なんでiMacってそんな売れるの? 本当にそれでいいの?

パソコン市場低迷と言われる中、Appleだけは好調のようで、特にiMacが(真のApple好調の牽引役はiPhoneですけどね)、シェアを伸ばし続けているという記事をよく見かけます。
弊社でも、デスクトップMacのトラブルでご相談をよく頂きますが、確かにそのほとんどはiMacです。
iMacならば机の上はスッキリするし、シンプルデザインのおかげで、リビングであろうと事務所であろうと、どこに置いても馴染みますから、重宝されるのもよく分かります。しかし、故障したiMacを見るにつけ、心の中では、なんとなくもの哀しい気分になるのです。

というのも、旧来PCのように、本体とディスプレイが分かれたセパレートタイプであれば、どこかが壊れても、壊れた所だけ直すか交換すれば、すみます。ディスプレイが壊れただけであれば、わざわざ弊社の出張レスキューやサポートの手を借りるまでもなく、お客様ご自身で対処する事も可能でしょう。しかしiMacは、そうはいきません。
修理をしようとしても、簡単には中に手を入れさせてくれないマシンですから、腕におぼえがなければ、メーカーや弊社のようなサポート業者を頼るしかありません。そこは、ユーザーが中を触る事を考えて作られたMacProとは大違いです。
また、もし捨てて買い替えるにしても、コンピュータ本体の回路が壊れただけでも液晶モニタごと捨てねばならない、またその逆に、液晶モニタが壊れただけでもコンピュータ本体も捨てねばならないという、なんとも豪快な、パソコンです。
そもそもiMacの造りは、開けて修理するということを考えては作られておらず、その傾向は、2012年モデルの、最終組立段階でネジを排して接着剤で組み立てる構造になったあたりから、決定的になりました。接着剤では、一度分解してしまうと、(新品の接着剤シートがなければ完全には)元に戻せませんからね…

パソコンで最も壊れやすい部品の一つは、駆動部を持つハードディスクです。その壊れやすいパーツが壊れてしまえば、基本的に修理するということを考えずに作られているiMacは、その時点でおしまい。これで寿命! ということになります。
そこを無理して開けて、部品を交換して延命を図るのがメーカーの修理サービスや私たちPC修理業者なのですが、肝心のメーカーサポートは、いつまでも古い機種を相手にはしてくれません。2016年の4月2日今日現在で、メーカーのサポート対象となっているiMacは、2010年モデルまで。2009年より以前の物は、もうメーカーでは修理を受け付けてくれない、レガシーマシンとなっています。
箱形MacProの時代は、ハードディスクの交換方法はマニュアルにも記載がありましたので、その取扱はユーザーの手に委ねられていたため、ハードディスク故障程度では、寿命に影響しないマシンでした(他の部分で思わぬ弱点があったりはしましたが…(^_^;))。
MacProと同様の、本体とモニタがセパレートなMacMiniは、2012年以降も、2014年の現行モデルとなっても、ネジで組み立てられているので、まだバラしても、元に戻す事が出来ます。MacProのように、ユーザーズマニュアルで交換手順を示されてはいませんが、適切なネジ回しを用意すれば、手先の器用なユーザーでしたら、ご自分でハードディスク交換も可能です。その難易度は、iMacの比ではありません。

そんなこんなを思っていると、どうしてもiMacを見ると、哀しい気分になるのです。快調に動いてくれている間は、「iMacって、なんて素敵なマシンだ!」と、確かに思います。けれど、一旦トラブルが起こると、なんてツブシの効かないマシンなんだ!と、お客様の立場で考えると、哀しくなるのです。

iMacは、おいそれと中を開けさせてはくれませんから、中に溜まったホコリの掃除もままなりません。そのため排熱がうまくいかなくなって、電源ユニットなど、非駆動系の回路部の寿命をすらも縮めたのではないかと、思われる個体も多く見てきました。
ハードディスクの寿命や、ユーザーが中を掃除できない構造、またメーカー修理受付期間等を考えると、Appleが想定しているiMacの寿命は概ね5年程度ではないかと想像できます。しかし、5年ごとに買い替えるマシンにしては、24インチや27インチなんて、あまりにも高過ぎではないでしょうか。そう考えると、ライフスタイルに影響する寝室やリビングに置く場合とはまた違う、オフィスや仕事場に置くようなマシンは、故障時や買い替え時の効率を考えると、一体型にこだわるなんて、バカげているようにも思えます。
そうなると、デスクトップMacの選択肢は、MacProかmacMiniしか残りませんが、MacProは動画編集や3D作業を多用するような、強力なマシンパワーを必要とするユーザーには不可欠ですが、2D作品の製作作業だけしかしないような現場では、オーバースペック過ぎて、その購入費のほとんどは、ドブに捨てるような事にもなりかねません。
一方のMacMiniは、プロユーザーやMac歴の長い人の間では、入門用の安価な非力マシンといった先入観が根強くあり、イメージ的に「嫌われてる感」があります。そのため、実際には20121年モデルからのMacMiniは、パワーも拡張性も与えらた、プロフェッショナルユースにも十分耐えられるマシンとなっていることに気付いていないプロユーザーは少なくありません。
それ以前のモデルは、確かに安くてショぼいMacでしたが、技術向上で2.5インチハードディスクの寿命も伸びていますし、CPUにCore iシリーズを載せるようになってからは、処理能力も向上し、DTPや2Dデザインなどをこなすには十分なパワーを備えています。ハードディスクが壊れても、iMacに比べると交換は遥かに簡単ですからマシン寿命の延命もはかりやすく、もし本体が壊れて買い替えねばならなくなっても、他のMacに比べればリーズナブルですから、突発的な出費の負担も減らせます。
そんなこんなと考えると、何でみんなiMacばっかり、選んじゃうのかな〜?って、不思議に思うのです。