熊本県益城町 復興ボランティア

最初に震度7の地震に見舞われてから13日目の益城町に入り、現地で2日滞在して今日帰ってきました。
これからボランティアへ向かわれる方々への、参考になればと思い、そこで感じたこと、経験したことを簡単にお伝えしておきます。
ただし被災地では、日々刻々状況は変わっているので、たとえ1日前の情報でも、今日にはまた変わっていますので、参考程度に捉えておいて、現況は各自で各地社協などでご確認下さい。

益城町のボランティアセンターは、イセキ農機の熊本製作所の一角。工場の敷地内の野球グランドと老人ホームの建物を借りて設営されてます。
私たちが入る前日に、ボランティアのフリをした犯罪行為があったことから、今は、犯罪防止のため、毎日異なったフォーマットで名札を付けるようになっています。ですから、まずは必ずここで、正規のボランティアであることを示す、その日のフォーマットを入手しておく必要があります。

現在、益城町では複数カ所に避難所や支援物資集積所が設けられていますが、私が入ったのは、空港のそばの、通常でしたらリゾートホテルとなっている「ホテルエミナース」という施設に設けられた、避難所兼物資集積場に入りました。ここは、大きな駐車場もあるため、ホテル屋内だけでなく、駐車場に車で避難されておられる方々も、大勢避難されていました。
物資は、集積所ということもあり、量は豊富で、ペットボトルの飲料水や衛生用品はかなりだぶつくような状態でした。食料も不足感はなく、炊き出しは一部が余ったりするような状況でもありました。水は、屋内のトイレやシャワーは通水していましたが、水道水ではなかったので飲料不可で、飲料水は給水車や、ペットボトルに頼っている状況です。

避難所の運営は、場内清掃など、人手のかかる作業を限られたボランティアの人数で何とか回している状態で、その人達の疲労軽減の意味でも、マンパワーは常時、必要とされている印象を受けました。特に支援物資の仕分け・運搬が、後回しにされていて、そのためのマンパワーが、必要にされているように感じました。
現に、私も、トイレ掃除と支援物資の分類に従事していましたが、特に支援衣料品の分類は後手後手に回っていて、全くの手付かずの状態でした。
2日間のボランティア活動で、支援衣料品の一部は、ある程度、被災者の方々に、直接手で取って選んで持って行ってもらえるよう、衣料品配布テントの設営までこぎつけましたが、それでもまだ、大量に衣類は集積テント内に残っています。
洗濯がままならない状況でしたので、新しい靴下や肌着を探しに、のぞいて来られる方々が特に多かったのですが、それらは、積み上げられた支援衣料品の山の大きさから比べると、ほんの一握りほどの分量しかありません。多くは、各種の古着が混載された段ボールで、それらを仕訳するために、貴重なマンパワーリソースが消費されてしまう状況です。
もし支援物資を提供される予定があれば、同じ物を大量ロットで、一箱全部中身は同じ物という形で送られることをお奨めします。そうすれば、仕訳の行程を経ずに、「ご自由にお持ちください」と札を付けるだけで、すぐ避難者の方々の目に付く場所に置けたり、たとえ、保管場所に一旦格納となっても、必要な時に箱ごとすぐ持ち出せるので、避難されておられる方々へ、より早く届きやすくなります。

その保管場所も、地面じか置きの支援物資は、雨が降るとブルーシートを敷いていても、段ボールが濡れて、底が破れたり、中の物が濡れてしまうので、輸送用平パレットを敷いて、地面から嵩上げした荷物置き場を作っているのですが、そのパレットが不足しており、支援物資を展開する場所が不足してくる状況もありました。
支援物資というと、第一には避難者の方々が不足する物を思い浮かべますが、避難所やボランティアセンターを設営運営し続けるための資材も、寄付できる方、提供できる方は、そういった二次的な分野への協力も、意義あることだと思います。

益城町のボランティアセンターは、駐車スペースも少なく(野球グランド1面のみ)、スタッフも少ない小規模なものなので、ゴールデンウィーク中は、個々に大勢が来られても対応が不可能と言うことで、連休中の県外からのボランティアの受け入れはお断りすると、昨日、方針を決められたそうです。来るなら、ぜひとも、人が激減するであろう連休明けに来て欲しい、それまでは静観していて欲しい、と言うことでした。熊本市のような大きな自治体は別かもしれませんが、町村部のボランティアセンターはどこも同じような状況だと思います。
直下型地震は、阪神大震災の時もそうでしたが、被災地のすぐ横の隣接地域は、もう日常の生活を送っている地域なので、そこの人たちは、これまでと同様の日常生活を送っています。地方でよく見かける、朝の車での通勤ラッシュも、場所によっては激しい渋滞があり、そこに加えて今は、災害復興関係者の車両も立ち行ってくるので、朝夕の渋滞は、さらに拍車をかけたものになっています。
今後は高速道路の一般車輌通行再開などで、少しは緩和される所もあるとは思いますが、周囲での移動は、場合によってはかなり時間を要することになるかもしれません。できれば、ボランティアも活動地で宿泊できれば良いのでしょうが、ゴールデンウィークは、県内ボランティアだけでも、町内どこにも車を停めるスペースすらも無くなるだろうとのことですし、震源地からやや離れていて、比較的、地面が空いていそうなエミナースでも、駐車場は被災者優先のため使えません。テントを張る場所も難しいかもとのことでした。そういった意味でも、町村部へのゴールデンウィークの個人でのボランティアの立ち入りは、かなり厳しいかと思います。
行政の調査スタッフ報告によると、益城町よりも南阿蘇村谷西原村の方が、被災規模、対応人数ともに悪い状況で、特にそこは、震災災害というよりも、台風洪水災害時の時と同様の土砂災害の様相を呈しており、土砂災害は、長期化するので、今後は、そっちの方により人手が必要になるだろう、との分析でした。

益城町を中心とした倒壊家屋の多い地域については、余震も続くいているので、がれき撤去に人が立寄るのが今は難しい状況ですが、今後、余震が収まり、建物調査も進んで、立ち入りできるようになるところが増えてくれば、今後は、家の後片付けの手伝い要請も増えて来るであろうとのことです。それらの需要が増えてくるタイミングと、連休が終って、ボランティアの人数が減ってくるタイミングが重なるのは必至ですから、連休以降が、心配てせもあります。
そのため、というわけでもないのでしょうけれど、明日から、大阪南港から門司までの、名門大洋フェリーが、自己申告でボランティア計画書を提出すれば船賃が2割引。
フェリーさんふらわーの大阪・神戸〜別府・大分・志布志航路が、各社協発行のボランティア活動参加証明書を提出すれば、期間中いつでも5割引の優遇を受けられるようになる、とのことでした(6月末まで)。
次回は、私もこの制度を使って、船でゆっくり体力を温存しながら、折を見て復興のお手伝いに行きたいと思います。

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