iMacの寿命は4年! これって受け入れられる?

4月2日の当欄で、iMacの想定寿命は5年か?と、書きましたが、その後Appleからなんと、さらに短く「Macの寿命は4年」と、Webサイト上にて公言されてしまいました!?
日本版Forbesが4月19日に、Appleの公式サイトをニュースソースとした「Appleは、OS X製品とtvOS製品で4年、iOS 製品とwatchOS製品は3年を想定している」との記事を発表したことに端を発し、その直後から、「MacもiPhoneも寿命、短かすぎ!」「コストパフォーマンス悪すぎ!」といった、非難の声でネット上のあちこちが炎上する騒ぎに。

問題となったApple公式サイト上の記述は、このページの「Appleは、Apple製品の温室効果ガスのライフサイクル評価をどのように行っていますか」の項。ここに「…OS XまたはtvOSを搭載したデバイスは4年、iOSまたはwatchOSを搭載したデバイスは3年…」と書かれていたことから、Apple公式の想定製品寿命が、3年、もしくは4年だった、ということが明らかになったのです。
ネット上での炎上を受けてか、確か当初は見受けられなかった、「1人目の所有者を基準にした使用年数」とか「控えめなモデル」といった表現や、「Apple製品の多くは耐用年数がこれよりも大幅に長く…(略)…1人目の所有者から別のユーザーに譲渡または転売されます。」といった文言が、いつのまにか付け加えられています。
しかし、環境に与える使用モデルを想定するのであれば、わざわざ、「1人目の所有者」といった回りくどいことを言わず、もし本当にそれ以上を考えて作られているならば、5年でも6年でも実際にAppleが設計時に想定した耐久年数で環境評価のモデリングをすれば良いだけのこと。もし3年、4年を超えて使い続ける人のことや、転売先の二代目の人の使用も考えているならば、その年数も付加されて然るべきですから、ここで言う3年、4年は、純粋にAppleが想定している、設計上の想定寿命ということに他なりません。
だとすると例えばiMacは、Apple的には「技術的には(営業的には?)4年で寿命だから、そのタイミングで買い替えてね。でも実際には、これよりも大幅に長持ちしちゃうから、買い替えが嫌だったら、5万円ほどで修理してあげる。これで2年延命ね。けどそれも6年までよ。それ以上はサポート打ち切っちゃうから知らないよ。二代目三代目のユーザーさんは、まだまだこれ使えるかもしれないけど、うちは知らないからね。」というスタンスに立っていることになります。
確かに、4年ほど経ったiMacをバラすと、ほとんどは中にホコリが溜まっていて、一目で「これは冷却効率が悪化して寿命を縮めるぞ」と思わせられることが多く、ユーザー自身で分解・掃除ができなければ、そのまま御臨終に一直線としか思えないマシンも、よく見かけます。ですから寿命想定4年というのも、今の構造でしたら、うなづける気は、しないでもありません。
それ以上の年数が経てば、自己責任で筐体を開けて(もしくは、うちのようなサポート会社に委託して)、手入れして長持ちさせるしかないのかもしれません。その代わりに、メーカー純正サポートは受けられなくなりますが…(それすらも残年数はたかだか1〜2年足らずですが)。

ちなみにパーソナルコンピュータの税制上の減価償却年数は、4年となっています(サーバーPCは5年なので、わずか1700円のOSX Serverをインストールするだけで5年になるのかな?)。
発売後1年も経てば陳腐化してしまうWindows PCの世界では、4年も経つと値打ちも二束三文感が漂ってきますが、5年6年と経っても中古価格が高値を維持し続けるMacにあっては、はたしてこの寿命4年説、受入れられるのでしょうか?

熊本県益城町 復興ボランティア

最初に震度7の地震に見舞われてから13日目の益城町に入り、現地で2日滞在して今日帰ってきました。
これからボランティアへ向かわれる方々への、参考になればと思い、そこで感じたこと、経験したことを簡単にお伝えしておきます。
ただし被災地では、日々刻々状況は変わっているので、たとえ1日前の情報でも、今日にはまた変わっていますので、参考程度に捉えておいて、現況は各自で各地社協などでご確認下さい。

益城町のボランティアセンターは、イセキ農機の熊本製作所の一角。工場の敷地内の野球グランドと老人ホームの建物を借りて設営されてます。
私たちが入る前日に、ボランティアのフリをした犯罪行為があったことから、今は、犯罪防止のため、毎日異なったフォーマットで名札を付けるようになっています。ですから、まずは必ずここで、正規のボランティアであることを示す、その日のフォーマットを入手しておく必要があります。

現在、益城町では複数カ所に避難所や支援物資集積所が設けられていますが、私が入ったのは、空港のそばの、通常でしたらリゾートホテルとなっている「ホテルエミナース」という施設に設けられた、避難所兼物資集積場に入りました。ここは、大きな駐車場もあるため、ホテル屋内だけでなく、駐車場に車で避難されておられる方々も、大勢避難されていました。
物資は、集積所ということもあり、量は豊富で、ペットボトルの飲料水や衛生用品はかなりだぶつくような状態でした。食料も不足感はなく、炊き出しは一部が余ったりするような状況でもありました。水は、屋内のトイレやシャワーは通水していましたが、水道水ではなかったので飲料不可で、飲料水は給水車や、ペットボトルに頼っている状況です。

避難所の運営は、場内清掃など、人手のかかる作業を限られたボランティアの人数で何とか回している状態で、その人達の疲労軽減の意味でも、マンパワーは常時、必要とされている印象を受けました。特に支援物資の仕分け・運搬が、後回しにされていて、そのためのマンパワーが、必要にされているように感じました。
現に、私も、トイレ掃除と支援物資の分類に従事していましたが、特に支援衣料品の分類は後手後手に回っていて、全くの手付かずの状態でした。
2日間のボランティア活動で、支援衣料品の一部は、ある程度、被災者の方々に、直接手で取って選んで持って行ってもらえるよう、衣料品配布テントの設営までこぎつけましたが、それでもまだ、大量に衣類は集積テント内に残っています。
洗濯がままならない状況でしたので、新しい靴下や肌着を探しに、のぞいて来られる方々が特に多かったのですが、それらは、積み上げられた支援衣料品の山の大きさから比べると、ほんの一握りほどの分量しかありません。多くは、各種の古着が混載された段ボールで、それらを仕訳するために、貴重なマンパワーリソースが消費されてしまう状況です。
もし支援物資を提供される予定があれば、同じ物を大量ロットで、一箱全部中身は同じ物という形で送られることをお奨めします。そうすれば、仕訳の行程を経ずに、「ご自由にお持ちください」と札を付けるだけで、すぐ避難者の方々の目に付く場所に置けたり、たとえ、保管場所に一旦格納となっても、必要な時に箱ごとすぐ持ち出せるので、避難されておられる方々へ、より早く届きやすくなります。

その保管場所も、地面じか置きの支援物資は、雨が降るとブルーシートを敷いていても、段ボールが濡れて、底が破れたり、中の物が濡れてしまうので、輸送用平パレットを敷いて、地面から嵩上げした荷物置き場を作っているのですが、そのパレットが不足しており、支援物資を展開する場所が不足してくる状況もありました。
支援物資というと、第一には避難者の方々が不足する物を思い浮かべますが、避難所やボランティアセンターを設営運営し続けるための資材も、寄付できる方、提供できる方は、そういった二次的な分野への協力も、意義あることだと思います。

益城町のボランティアセンターは、駐車スペースも少なく(野球グランド1面のみ)、スタッフも少ない小規模なものなので、ゴールデンウィーク中は、個々に大勢が来られても対応が不可能と言うことで、連休中の県外からのボランティアの受け入れはお断りすると、昨日、方針を決められたそうです。来るなら、ぜひとも、人が激減するであろう連休明けに来て欲しい、それまでは静観していて欲しい、と言うことでした。熊本市のような大きな自治体は別かもしれませんが、町村部のボランティアセンターはどこも同じような状況だと思います。
直下型地震は、阪神大震災の時もそうでしたが、被災地のすぐ横の隣接地域は、もう日常の生活を送っている地域なので、そこの人たちは、これまでと同様の日常生活を送っています。地方でよく見かける、朝の車での通勤ラッシュも、場所によっては激しい渋滞があり、そこに加えて今は、災害復興関係者の車両も立ち行ってくるので、朝夕の渋滞は、さらに拍車をかけたものになっています。
今後は高速道路の一般車輌通行再開などで、少しは緩和される所もあるとは思いますが、周囲での移動は、場合によってはかなり時間を要することになるかもしれません。できれば、ボランティアも活動地で宿泊できれば良いのでしょうが、ゴールデンウィークは、県内ボランティアだけでも、町内どこにも車を停めるスペースすらも無くなるだろうとのことですし、震源地からやや離れていて、比較的、地面が空いていそうなエミナースでも、駐車場は被災者優先のため使えません。テントを張る場所も難しいかもとのことでした。そういった意味でも、町村部へのゴールデンウィークの個人でのボランティアの立ち入りは、かなり厳しいかと思います。
行政の調査スタッフ報告によると、益城町よりも南阿蘇村谷西原村の方が、被災規模、対応人数ともに悪い状況で、特にそこは、震災災害というよりも、台風洪水災害時の時と同様の土砂災害の様相を呈しており、土砂災害は、長期化するので、今後は、そっちの方により人手が必要になるだろう、との分析でした。

益城町を中心とした倒壊家屋の多い地域については、余震も続くいているので、がれき撤去に人が立寄るのが今は難しい状況ですが、今後、余震が収まり、建物調査も進んで、立ち入りできるようになるところが増えてくれば、今後は、家の後片付けの手伝い要請も増えて来るであろうとのことです。それらの需要が増えてくるタイミングと、連休が終って、ボランティアの人数が減ってくるタイミングが重なるのは必至ですから、連休以降が、心配てせもあります。
そのため、というわけでもないのでしょうけれど、明日から、大阪南港から門司までの、名門大洋フェリーが、自己申告でボランティア計画書を提出すれば船賃が2割引。
フェリーさんふらわーの大阪・神戸〜別府・大分・志布志航路が、各社協発行のボランティア活動参加証明書を提出すれば、期間中いつでも5割引の優遇を受けられるようになる、とのことでした(6月末まで)。
次回は、私もこの制度を使って、船でゆっくり体力を温存しながら、折を見て復興のお手伝いに行きたいと思います。

熊本地震災害復興支援ボランティア参加のため臨時休業します

熊本での地震災害からの復興のお手伝いのため、4月26日から28日まで、ボランティアに参加して参りますので、急なお知らせとなりますが、この期間は臨時休業とさせていただきます。この間は、電話、メール等、つながり難いかもしれませんが、悪しからずご容赦下さい。

なお29日以降は、ゴールデンウイークに入りますが、今のところ、カレンダー通りの営業を予定しておりますので、お急ぎでないかたは、申し訳ありませんが、それまでお時間を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

うちがiPhoneの修理をしない理由

弊社では、iOSデバイスの修理を基本的にはお断りするようにしています。
少し古い話ですが、今年の2月に、iPhoneをiOS9にアップデートすると、「エラー53」が出て使えなくなってしまう、と言う問題に対して、Appleが新しいパッチプログラムを含んだiOS9.2.1を再リリースしたというニュースが、ネットを賑わしていました。これは、1台のiPhoneには1基のTouch IDセンサーしか対応しないことから、非正規修理サービスでTouch IDセンサーを交換修理した個体が、新しいOSのチェックプログラムに引っかかって、動かなくなってしまったためです。
クレジット情報や個人情報など、今や個人の金銭的損害に直結するような情報も管理するようになったモバイルツールですから、簡単にハッキングされてはマズイわけで、その防護策としてハードウエアの管理も厳しくした、というのも分かります。
しかしアメリカでは、この「エラー53」で集団訴訟騒ぎにまで発展したと聞きますから、かなりの数のiPhoneユーザーが正規サービス店を使わず、うちのような非正規修理を利用していたということも分かったわけです。
正規と言われる物は、確かに割高ですから、非正規ユーザーが流れるのも分かりますが、その代わりに今回のような、トラップ的な問題が出てくる事も、Appleに関しては、しばしば起こっています。
非認証のLightningケーブルがOSアップデートで使えなくなったり、近頃のiMacは、内蔵HDDを汎用HDDに交換できない(専用HDDでなければファンが爆走します)仕様になっていたりと、あの手この手で、ユーザーはAppleが管理する正規ルートに乗ってこないと、不都合を被るといったことが、よく見受けられるのです。
メーカーが管理できる正規のサービスルートであれば、必ずメーカー推奨の安全レベルを維持できるメリットはあり、ユーザーにとっても損なことばかりではありません。この点についてはAppleも、時に「正規品を使わないと火を吹いても知らないからね」といったニュアンスを使ったりして、アナウンスしていますから、間違いありません。
しかし、それにしても、Appleの正規ルートのサービスは、割高な印象が拭えません。
弊社でも、正規のサービスをもっとリーズナブルな金額でお客様に提供できるならば、そうしたい所なのですが、いろいろな問題があって、Appleに関しては、リーズナブルな料金でのサービスを提供するためには、今のところは非正規サービスとして提供するしかないと考えています。
けれどもそうなると、時々仕掛けられるトラップに引っかかって、お客様にご迷惑をかける可能性も、なきにしもあらず。ですから弊社では、お客様に迷惑が及ばぬよう、確実な情報に基づいた、確実な範囲でのサービス提供に心がけています。
そうなるとiPhoneは、先にも書きましたが、個人情報が極めて密に詰まったデバイスですから、安易なことで、身元の分からない部品をつかって修理することがためらわれるのです。
たとえ稀でも「エラー53」のような、日常生活に支障をきたすような迷惑をおかけすることも避けたいと思っていますし、またたとえ情報管理と言う意味では、あまり重要でもなさそうな、iPhoneの裏のガラス板ですらも、正規パーツが流通していることはまず稀で、本物そっくりにしか見えないガラスでも、どこの誰(大概は中国ですが)が作っているのか分からないニセモノであることがほとんどです。巷の非正規修理店は、そういったパーツを使って修理している所が多いのですが、弊社では、ユーザーが毎日素肌に触れる裏ガラスだと思うと、変な物を取り付けて、万が一それが壊れてケガをさせては大変だと考えて、外装関係の修理も今ではやめています。
お客様に、格安でサービスを提供するのは、弊社の目標の一つですが、それと同時に、お客様のためになることをしたいと思うのも、弊社のポリシーの一つです。そのため今は、iOSデバイスの修理は、基本的にはお断りするようにしているのです。

なんでiMacってそんな売れるの? 本当にそれでいいの?

パソコン市場低迷と言われる中、Appleだけは好調のようで、特にiMacが(真のApple好調の牽引役はiPhoneですけどね)、シェアを伸ばし続けているという記事をよく見かけます。
弊社でも、デスクトップMacのトラブルでご相談をよく頂きますが、確かにそのほとんどはiMacです。
iMacならば机の上はスッキリするし、シンプルデザインのおかげで、リビングであろうと事務所であろうと、どこに置いても馴染みますから、重宝されるのもよく分かります。しかし、故障したiMacを見るにつけ、心の中では、なんとなくもの哀しい気分になるのです。

というのも、旧来PCのように、本体とディスプレイが分かれたセパレートタイプであれば、どこかが壊れても、壊れた所だけ直すか交換すれば、すみます。ディスプレイが壊れただけであれば、わざわざ弊社の出張レスキューやサポートの手を借りるまでもなく、お客様ご自身で対処する事も可能でしょう。しかしiMacは、そうはいきません。
修理をしようとしても、簡単には中に手を入れさせてくれないマシンですから、腕におぼえがなければ、メーカーや弊社のようなサポート業者を頼るしかありません。そこは、ユーザーが中を触る事を考えて作られたMacProとは大違いです。
また、もし捨てて買い替えるにしても、コンピュータ本体の回路が壊れただけでも液晶モニタごと捨てねばならない、またその逆に、液晶モニタが壊れただけでもコンピュータ本体も捨てねばならないという、なんとも豪快な、パソコンです。
そもそもiMacの造りは、開けて修理するということを考えては作られておらず、その傾向は、2012年モデルの、最終組立段階でネジを排して接着剤で組み立てる構造になったあたりから、決定的になりました。接着剤では、一度分解してしまうと、(新品の接着剤シートがなければ完全には)元に戻せませんからね…

パソコンで最も壊れやすい部品の一つは、駆動部を持つハードディスクです。その壊れやすいパーツが壊れてしまえば、基本的に修理するということを考えずに作られているiMacは、その時点でおしまい。これで寿命! ということになります。
そこを無理して開けて、部品を交換して延命を図るのがメーカーの修理サービスや私たちPC修理業者なのですが、肝心のメーカーサポートは、いつまでも古い機種を相手にはしてくれません。2016年の4月2日今日現在で、メーカーのサポート対象となっているiMacは、2010年モデルまで。2009年より以前の物は、もうメーカーでは修理を受け付けてくれない、レガシーマシンとなっています。
箱形MacProの時代は、ハードディスクの交換方法はマニュアルにも記載がありましたので、その取扱はユーザーの手に委ねられていたため、ハードディスク故障程度では、寿命に影響しないマシンでした(他の部分で思わぬ弱点があったりはしましたが…(^_^;))。
MacProと同様の、本体とモニタがセパレートなMacMiniは、2012年以降も、2014年の現行モデルとなっても、ネジで組み立てられているので、まだバラしても、元に戻す事が出来ます。MacProのように、ユーザーズマニュアルで交換手順を示されてはいませんが、適切なネジ回しを用意すれば、手先の器用なユーザーでしたら、ご自分でハードディスク交換も可能です。その難易度は、iMacの比ではありません。

そんなこんなを思っていると、どうしてもiMacを見ると、哀しい気分になるのです。快調に動いてくれている間は、「iMacって、なんて素敵なマシンだ!」と、確かに思います。けれど、一旦トラブルが起こると、なんてツブシの効かないマシンなんだ!と、お客様の立場で考えると、哀しくなるのです。

iMacは、おいそれと中を開けさせてはくれませんから、中に溜まったホコリの掃除もままなりません。そのため排熱がうまくいかなくなって、電源ユニットなど、非駆動系の回路部の寿命をすらも縮めたのではないかと、思われる個体も多く見てきました。
ハードディスクの寿命や、ユーザーが中を掃除できない構造、またメーカー修理受付期間等を考えると、Appleが想定しているiMacの寿命は概ね5年程度ではないかと想像できます。しかし、5年ごとに買い替えるマシンにしては、24インチや27インチなんて、あまりにも高過ぎではないでしょうか。そう考えると、ライフスタイルに影響する寝室やリビングに置く場合とはまた違う、オフィスや仕事場に置くようなマシンは、故障時や買い替え時の効率を考えると、一体型にこだわるなんて、バカげているようにも思えます。
そうなると、デスクトップMacの選択肢は、MacProかmacMiniしか残りませんが、MacProは動画編集や3D作業を多用するような、強力なマシンパワーを必要とするユーザーには不可欠ですが、2D作品の製作作業だけしかしないような現場では、オーバースペック過ぎて、その購入費のほとんどは、ドブに捨てるような事にもなりかねません。
一方のMacMiniは、プロユーザーやMac歴の長い人の間では、入門用の安価な非力マシンといった先入観が根強くあり、イメージ的に「嫌われてる感」があります。そのため、実際には20121年モデルからのMacMiniは、パワーも拡張性も与えらた、プロフェッショナルユースにも十分耐えられるマシンとなっていることに気付いていないプロユーザーは少なくありません。
それ以前のモデルは、確かに安くてショぼいMacでしたが、技術向上で2.5インチハードディスクの寿命も伸びていますし、CPUにCore iシリーズを載せるようになってからは、処理能力も向上し、DTPや2Dデザインなどをこなすには十分なパワーを備えています。ハードディスクが壊れても、iMacに比べると交換は遥かに簡単ですからマシン寿命の延命もはかりやすく、もし本体が壊れて買い替えねばならなくなっても、他のMacに比べればリーズナブルですから、突発的な出費の負担も減らせます。
そんなこんなと考えると、何でみんなiMacばっかり、選んじゃうのかな〜?って、不思議に思うのです。

新OS 入れたくなるのは分かるけど ちょっと待って!

22日に新しいiOS9.3が発表されましたが、翌日には、さっそく弊社のあるお客様から「iPhoneがアップデートができなくなった」、と助けを求める電話が入りました。幸い、その方のiPhoneは無事窮地を脱しましたが、iOSに限らず、パソコン用OSなどでも、新しいOSが出た直後は、何かとトラブルが頻発します。
OSのバージョンアップは、セキュリティの向上やバグフィクス、また新しい機能の付加など、いいことも多いのですが、一方で、それまで動いてたアプリや周辺機器が動かなくなったり、新OS自体に新しいバグが潜んでいた、といった新しいがゆえのデメリットがあることも多く、必ずしも良いことばかりと限りません。
特に新OS公開直後は、サーバーのアクセスが非常に込み合い、OSアップデート中にもかかわらず、サーバーからのレスポンスが途切れてしまってハングアップしてしまう、ということもあります。
メインで使っているPCやスマホとは別に、予備で使っているような機械(例えば、通常iPhoneをメインに使って、家では予備的にiPadを使っている、といったような場合)があれば、予備機だけ実験を兼ねて、早々にアップデートしても良いかもしれませんが、日常生活で重用していたり仕事で絶対に止めることができない、といった不具合が出ると困ってしまうようなマシンは、新しいOSが公開されたからといって、すぐに飛びつくのはやめてください。
新しいOSが公開されて数日から1週間ぐらいたつと、ネット上にいろいろな問題点や対処方が書き込まれ、主要な問題点がいろいろとまとまって見えてきます。
それらを見たうえで、どうすれば失敗せずに済むとか、普段使っている機能やアプリに不具合が出ていないか、といったことを確認して、できれば、一ヶ月ぐらいは様子を見て、大丈夫そうだと判断した時点で、アップデートしてください。
特にMVNOの格安SIMを使っている方は、当該MVNO業者の公式サイトで、動作確認情報が公開されるまで、アップデートは控えておくことをお奨めします。

デジタルデータに対する過大評価(データの寿命)

どうも、コンピュータやデジタルという言葉は、人に過大な期待を持たせるようです。

先日、メンテナンスでおうかがいしたお客様宅のPCのハードディスクが、製造後7年目に突入していた事が分かり、バックアップを取られているかどうかの確認をしたところ、ノーバックアップ状態だということが分かり、のんびりと構えておられたお客様とは逆に、こちらの方が、「これは何とかせねば!」と、慌てふためくような状況でした。
お客様にしてみれば、「コンピュータはスゴイから、何かあってもどうにかなる」と、変な先入観をお持ちだったようで、「デジタルデータほど寿命の短い、もろい存在は無い」ということを理解してもらうまで、結構な時間を要しました。

今では、個人のデータのほとんどを保存しているのは、ハードディスク(HDD)ですから、HDDの寿命が、すなわちデジタルデータの寿命とも言えますが、最近のHDDの寿命が、だいたい3年程度。また最近は、HDDではなくメモリストレージのSSDを使ったパソコンもよく見かけますが、SSDの寿命が5年程度と言われています。
ついでに言うと、USBやSDカードなどのフラッシュメモリは、書き換え上限回数と言う制約に加えて、電気を通さず放置していると、電荷が抜けてデータが蒸発する情報保持能力の寿命もあり、一般的なパソコン用途向けフラッシュメモリデバイスでしたら、高品質なMLCタイプでも5年ぐらい、安価なTLC式ですと数年放置していると、データは抜けてしまう、と言われています。
業務用途向けの高価なメモリデバイスでも10年ぐらいが揮発の目安とされていますから、どんなにお金をかけて頑張ってみても、パソコンの中に保存するデジタルデータの寿命は、せいぜい10年程度しかありません。
では、データをDVD-Rなどの光ディスクに焼いておけばどうでしょうか。光ディスクの製造業界団体は、理論値で100年とか、途方もない事を言ってますが、光や温度など適正な条件管理下での保管で10年〜30年と言われています。
しかし、弊社のお客様の状況などを見ていると、現実には、そんなに完璧な保管状態は期待できませんし、東南アジア製の安価なメディアを使っておられたりしたら、数年で、データが変質したり読めなくなっている現実もあります。
光ディスクにしろ、HDDにしろSSDにしろ、今はまだ、「データ○年保証」をうたっているメディアは、存在しませんから、極端な事を言ってしまえば、たとえ新品のメディアを使っていても、1日でデータが失われる、という可能性だってあるのです。
メソポタミアの粘土板が5000年以上前の情報を現在まで残していますし、そこまで遡らなくても、最古の写真(ガラス乾板)は190年の保存実績が既にあり、紙と墨ならば法隆寺にある聖徳太子が書いたとされる「法華義疏」が1400年間文字データを保存し続けています。
それを思うと、たかだか数年で消えてしまうデジタルデータの、なんと儚い事でしょうか!

では、そんな儚いデジタルデータを長く保存するには、どうすれば良いのでしょうか。幸い、デジタルデータは、寿命はあっても、劣化することはありません。それは、コピーを重ねても同じで、元データとまったく同じ無劣化の複製データをいくつでも、何度でも作る事が出来ます。
ですからHDDのデータなら、数年ごとに新しいHDDやSSDにコピーをして、代替わりをさせれば、永遠に無劣化のデータを引き継いで行けます。
しかし数年ごとだと、その数年の間に、元データのHDDが壊れてしまっては、肝心のデータも失われてしまいます。それを防ぐには、常日頃から、元データとまったく同じバックアップデータを作っておくしかありません。
「古事記」や「日本書紀」も、オリジナルは戦乱や腐蝕で失われてしまい、既にこの世には存在していませんが、それらは代々、写本という形で何人もの人が各地で幾つものバックアップを取り続けていたからこそ、現在までその内容は伝え続けられているのです。
大切なデジカメ写真や、恋人との想い出深いメールなど、いつまでも残しておかねばならないデータは、いくつものバックアップコピーを、新しいメディアを使って、何回も、幾つも作っておくのがベターです。できればそれらを一ヶ所にまとめて保管するのでなく、あちらこちらに分散して保存しておけば、万が一、地震や火事に見舞われても、必ずどこかにデータは、残しておけます。

Macにもついに身代金ウィルスが登場

パソコンを乗っ取ってロックして操作できなくして、「ロック解除をして欲しければ○○にいくら支払え」と、メッセージを出してくるウィルス(正しくは、このような身代金タイプのマルウエアは、ランサムウェアと言います)。
これは、Windowsの世界では、けっこうポピュラーなマルウエアでしたが、これまでMacでは、ランサムウェアとは無縁でした。しかし遂にMacも、ランサムウェアの標的になる時代に突入しました。
ファイル交換システムBitTorrentのクライントソフトの一つであるTransmissionのMac版インストーラに、このランサムウェアが組み込まれたものが、ネット上に出回っています。
今のところ、確認されたのは、「Transmission Mac版 Ver 2.9.0」だけなので、Ver 2.9.1や2.9.2を使うようにすれば、大丈夫です。
よくTransmissionでファイル転送を利用している方は、バージョンを確認してください。

続・続・緊急リポート! BootCamp6が出たので Windows10に入れてみた!!

Windows10用のドライバがAppleから提供され、無事、MacBookAir(Mid2012)のBootCamp環境にも、Windows10が正常にインストール出来たことは既報でお伝えしました。その後、MacBook Pro Mid2014/ MacBook Pro Mid2013/iMac Late2013でも、Windows10をインストールしましたが、いずれも、「Bootcamp 6」で、問題無く動作しています。Win10対応をうたった「Bootcamp 6」ですから、当然と言えば当然なまでのことですが…。
次回は、折を見てWin10非対応とされているMacに、なんとかWin10をインストールできないかチャレンジしてみます。

続・緊急リポート! BootCamp6が出たので Windows10に入れてみた!!

Windows10の正式版がリリースされて10日目に、無理矢理MacBook Airにインストールしたその結果、調光機能がおかしい、とのリポートを8月7日にアップしました。 当時は、AppleからWindows10への対応状況については、何らアナウンスがありませんでしたので、不具合が生じても何の不思議もありませんでした。しかしその後、8月13日に、Windows10に対応した「Bootcamp 6」のリリースがありましたので、さっそくこちらのインストールも試みてみました。

今回のインストール方法は、Windows環境を使用中に自動でポップアップ表示されたAppleソフトウェアアップデートアプリに従ってインストールしたものです。
以前の「Bootcamp 5.1」では、ドライバのインストーラのみを.exeファイルでダウンロードできたのですが、今回は、どうもそれらしいダウンロードページが見当りません。サポートページ(英文)を見た限りでは、既に動いているWindows上では、Appleソフトウェアアップデートを使ってアップデートするしかないようです。
Windowsを未インストールの状態からでしたら、OSX上のBootcampアシスタントを使ってWindowsのインストーラー(USBフラッシュメモリ)を作成すれば、インストーラーフラッシュメモリの中にドライバのインストーラーも入ってきますから、これを使えば、Windowsのインストールから、ドライバ類のインストールまで一気にやってもらえます。
しかし、今回の実験のように、既にWindowsが動いている状態では、Appleソフトウェアアップデートを使うか、もしexeファイルを手に入れたいのであれば、面倒ですが、一旦インストーラーを作って、ドライバのインストーラー.exeファイルをそこから抽出するしかないかもしれません。

今回は、簡単にAppleソフトウェアアップデートにすべてお任せして、インストールのボタンを一回押しただけでしたが、途中、一回の再起動を挟んだだけで、新しいドライバのインストールは完了しました。
結果は、正式対応バージョンということもあって、当然ながら「Bootcamp 5.1」では機能しなかった、ディスプレイとキーボードのバックライトの調光機能も、ファンクションキーで簡単に調整できるようになり、Bluetoothのコントローラーも、無事復活。デバイスマネージャーを見ても、すべでの機器が認識されています。